■お知らせ
2021-03-31 10:00:00
演題 : 新型コロナウイルス感染症の実態と
感染症大流行(パンデミック)への教訓
講師 : 田代 眞人 氏
国立感染症研究所名誉所長
新型コロナウイルス感染症COVID-19流行は1年4カ月を経た。
国の事前準備は不備で、緊急対応施策は場当たり的対応の逐次投入を
繰り返して来た。なぜか感染者と死亡者数は欧米諸国に比べて一桁以上少なく、
緊急事態宣言による社会・経済活動の制限や自粛により、国民の不満は
増強し危機感・緊張感は弛緩している。ワクチン接種計画は不透明で、
変異ウイルスの拡大もあり、第4波や今冬の再流行も懸念される。
危機管理の原則は、最悪のシナリオを想定し、必要十分な事前準備、
緊急対応および回復過程に関する計画を確立しておくことである。
将来必ず繰り返されるパンデミックへの対応を考えたい。